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お役立ちコラム

住宅ローンを滞納したら任意売却しか選択肢にないの?解決策をご紹介します


病気や交通事故で働けなくなり、住宅ローンの滞納で困っている方はいませんか。
任意売却しようと考える方はいるかもしれませんが、安易に任意売却を考えてはいけません。

まだ任意売却以外の選択肢がある段階では、選択肢について十分に検討する必要があります。
この記事では、任意売却について詳しく解説します。

□任意売却とは

任意売却は難しい用語ですので、詳しく知らない方も多いでしょう。
任意売却について気になっている方のために、任意売却の基礎知識について解説します。

任意売却とは、住宅ローンの返済が滞った場合に、融資を受けた金融機関との合意の上で不動産を売却することを言います。

任意売却の他に不動産を売却する方法として、競売という言葉を聞いたことのある方は多いでしょう。
住宅ローンを滞納すると、金融機関は残った住宅ローンの全額を返済するよう要求してきます。
残債務を一括返済できない場合に、金融機関が担保の不動産を強制的に売却する方法を競売と言います。
任意売却と競売は異なる売却方法ですので、2つを混同しないよう注意しましょう。

□任意売却の注意点とは

この記事を読んでいる方の中には、任意売却をすれば問題が全て解決すると思っている方もいるかもしれません。
しかし、任意売却は全ての問題を解決してくれるわけではありません。
任意売却には、注意すべき点がいくつかあります。

1つ目の注意点は、任意売却をすると一定期間ブラックリストに載ってしまうことでしょう。
「ブラックリストに載る」とは、信用情報機関の個人信用情報に事故情報が掲載されることを言います。
任意売却は、概ね住宅ローン返済の滞納が6か月間連続で続いた場合に行います。
返済遅滞が発生してから61日以上滞納されると、5年間ブラックリストに掲載され、この間は新たにローンを組めません。

2つ目の注意点は、債権者の同意が必要であることです。
住宅ローンを組む際は、購入する不動産を担保として債権者が抵当権を設定しますよね。
抵当権があるにも関わらず主債務者が勝手に不動産を売却すると、担保を失ってしまいます。

任意売却を行っても、ほとんどの場合ローンは残るでしょう。
返済が続くにも関わらず担保を売却されるわけにはいきません。
そのため、債権者の同意が必要となるのです。
他に、連帯保証人の同意も必要となります。

3つ目の注意点は、買い手がつく保証がないことです。
任意売却は見かけ上、通常の売却と変わりません。
そのため、買い手の募集から売却までの流れも、通常の売却と変わりません。
売りに出す不動産が魅力的であれば買い手が付きますが、そうでなければ売却されない可能性があります。

さらに、競売にかけられるまでに売却する必要があります。
売却できる期間に制限があるため、買い手が見つからない可能性もあるでしょう。

4つ目の注意点は、依頼先が見つかりにくいことです。
任意売却を行う際は専門業者に依頼する必要がありますが、特殊な売却方法ですので一般的な不動産業者では扱えません。
残債の扱いなどの交渉をうまく行える業者でなければ、任意売却は成立しないでしょう。
中には、任意売却希望者から不正な手数料を請求する悪徳業者も存在するため注意が必要です。

また、悪徳業者でなくても、任意売却に関する専門知識や経験を持たない業者を選んでしまうと失敗する可能性が高くなります。
任意売却では、業者選びがとても重要だということを覚えておきましょう。

5つ目の注意点は、住宅ローンの返済が続くことです。
無事に任意売却で不動産を売れたとしても、残債があれば住宅ローンの返済は続きます。
任意売却した場合は、基本的に少額の返済プランで長期間にわたって返済していくことになるでしょう。

□まずは住宅ローン返済支援エージェントへ

住宅ローンの滞納が続いている方は、不安な気持ちを抱えていらっしゃると思います。
住宅ローンの返済について、金融機関や不動産会社、法律事務所に相談しに行こうと思っている方は多いのではないでしょうか。

しかし、相談する専門家によって解決手段が絞られてしまうため、いきなり専門家の元へ相談に行くのはおすすめしません。

例えば、不動産会社に相談に行くと任意売却をおすすめされるでしょう。
一方で、弁護士に相談すれば、破産を提案されると思います。
また、不動産会社に相談した場合は、任意売却をする方向で話が進むでしょう。

問題解決のために、相談者様の希望に沿ったベストな解決方法に決めることが大切ですよね。
このような場合には、まず住宅ローン返済支援エージェントに相談するようにしましょう。

滞納の早い段階であれば、任意売却以外の選択肢があります。
6か月連続で滞納が続くと任意売却という流れになってしまうため、できるだけ早く適切な行動をとることが大切です。

手遅れになる前に、住宅ローンの返済が厳しくなってきた段階で住宅ローン返済支援エージェントに相談しましょう。
住宅ローン返済支援エージェントでは、相談者様の要望を客観的な立場で統括的にサポートします。
その後、金融機関や不動産会社など、それぞれの専門家につないでいきます。

いきなり各専門家に相談せずに、まずは住宅ローン返済支援エージェントに問い合わせてくださいね。

□まとめ

今回は任意売却の基礎知識や注意点について解説しました。
任意売却はあくまで住宅ローンの滞納が6か月連続で続いた場合の最終手段であることを覚えておきましょう。
ローン返済の滞納でお困りの方は、まずは住宅ローン返済支援エージェントに相談してください。


この記事を監修した人

監修者 西上正道 株式会社JKAS
代表取締役
西上正通
大阪府堺市出身。大学卒業後不動産会社に就職。それから25年間不動産業界に携わりこの業界の光と闇をたくさん見てきた。中には悪質な不動産業者からの詐欺まがいの営業行為により、幸せになるために購入したはずの不動産が、一転、不幸に転落させる事になるような事例の相談を数多く受ける。
そういった不動産業界の悪質さを肌で感じながら、この業界の変革無くして幸せな家族は増えないことを痛感する。
現在は「株式会社JKAS」代表取締役として、住生活で困っている人向けに支援サービス窓口の運営をしている。顧客ファーストで取り組んでいる各相談窓口は、NHKクローズアップ現代・朝日新聞・ABEMAPrimeに取材されるなど、マスコミからの注目も集めている。
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